ビール類(ビール風飲料。ビール、発泡酒、第3のビールの3つ)の価格が変わったことに気づいた貴方、ビール大好きですね。
気づいていない方は、この記事をぜひご覧ください。
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1.酒税改定で、ビール類の価格が変わる
今年10月、酒税改定(正式には「酒税改正」と言うのだろうと思いますが、人によって変更される内容が正しいもの・好ましいものになるのか、そうじゃないのか(改悪)はいろいろだと思いますので、この記事では改定と表現します)が行なわれました。
簡単に言えば下図のとおりです。(財務省より)
今年(R5=令和5年=2023年)の10月、ビールの税金が安くなり、発泡酒は据え置き、新ジャンル(いわゆる「第3のビール」)が高くなりました。
最終的には、2026年にすべてのビール類の酒税は統一となります。
2.「ビール」の値下げで、お得に飲める!
2023年10月1日以降、ビールの酒税が引き下げられました。
当ブログ管理人の調べですと、通勤途中のコンビニ(ロー●ン)で以下のとおりでした。
一番搾り500ml 301円→292円
(税込価格。以降、断りのない限り税込です)
3.「第3のビール」は、値上げで割高に!
ビールの酒税が引き下げられる一方で、新ジャンル(いわゆる第3のビール)の酒税は引き上げられます。
のどごし500ml 240円→259円
4.発泡酒は据え置きで、変わらずお得!
ビールの酒税が引き下げられ、第3のビールの酒税が引き上げられる一方で、発泡酒の酒税は据え置きとなります。そのため、発泡酒はビールに比べて依然としてお得な価格で販売されます。
というのが、今週の酒税改定の概要です。
が、これだけでは、今秋に起きたビール類の変化の説明は不十分です。発泡酒カテゴリーに異変が起きています。
PB(プライベートブランド)の異変
昔は、新ジャンルとして販売されていた商品が発泡酒に変わっていたのです。
それは、ゴールドマスター(ローソンのPB)です。
画像参照
以下、オフィシャルサイトからの説明を引用します。
10月1日からの酒税改正で第三のビールが増税となり、発泡酒の税額と統一されることから、従来のプライベートブランド商品(第三のビール)の増税後の価格が上がることになります。今回発売する商品は、増税後と価格を変えずに、より洗練された味わいと香りが感じられる「発泡酒」です。第三のビールの製法と比較して大麦の使用量を増やし、複数のホップを使用することで、心地よい飲みごたえとホップの華やかな香りを実現しました。〜ローソンより
この文章をブログ管理人なりに読み取ると。
- 従来のままだと第3のビールは価格を上げなければならない
- そのままの味で価格だけ上がるとなれば存在価値がないから、原料を変え、「発泡酒」にした
- 発泡酒は酒税が変わらないので、より美味しくなってお得に楽しんでほしい
このローソンの戦略には、ビールメーカーによる戦略が透けてみえます。
というのも、メーカー自体も、なんとか頑張って製法や原料を工夫して安いビール類を提供してきたにも関わらず、最終的に2026年には全てのジャンルが同じ酒税になるわけで、各ジャンルごと、各銘柄ごとの魅力を喜んでもらうために(イコール「買ってもらうために」)どうするのか、という戦略が必要になります。
そう言えば、イオンが出しているPB「バーリアル」も発泡酒でした。
これから、発泡酒というジャンルが戦場の中心になるのではないか、と想像します。
【更新 2023/10/22】
旧ゴールドマスターもまだ売ってました(売り切ってないんですね)。
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