「うつ」とブログの関係についての私見  前編

まず最初に、この記事は特定の人物、あるいは特定の人たちを馬鹿にしたり否定(最近の言葉で言うとディスる、という言葉が近いのかな)したりする意図は全くありません。もし、そう感じる方がおられましたら、あらかじめご容赦ください。

 

それと、わたしは医者、その他医療関係者・医療従事者じゃないので、病気に関する記述についての正確性や再現性等々に責任はもてません。わたしが感じていること、体験してきたことをそのまま書くだけですので、その点もあらかじめご認識いただければ、と思います。

 

タイトルを「うつ」としましたが、これから書く記事が対象にしているのは、うつだけではなく、その他のメンタルヘルスや発達障害などの不具合全般を含めています。なので、カッコ「」を付けました。

具体的には、精神障害と呼ばれる統合失調症、気分障害(うつ病、躁うつ病など)、精神作用物質(アルコール、シンナーなど)による障害などや、発達障害(自閉症、アスペルガー症候群その他)です。

わたしが素人で、対象が特定しづらいので、この記事では、特定する場合を除き、今後「メンタルヘルス不全等」と表現することにします。

 

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1.ブロガーにはメンタル不全等の人が多いという印象

ブロガーには、メンタルヘルス不全等の病気を患っている人、あるいは過去にそのような病気、あるいは不具合なことを経験した人の割合が多いという印象があります。(事実かどうかわかりません。私の思い込みです。)

 

日本ではメンタルヘルス不全等の人がどれくらいの割合いるのかはわかりづらいのですが、たとえばWikipediaでちょちょっと調べてみると、「精神及び行動の障害」として入院患者と通院患者の数字が紹介されており、これが約50万人だそうです。これをざっくり1億人で割ると、50万÷1億で0.5%、つまり200人に1人ということになります。

が、この数字は、精神科、心療内科等の医療機関・クリニックを受診し、そういう病名がついた人の数ということですから、病院を受診していない、あるいはなんらかの身体の不調・不具合で受診しているが、メンタルヘルス不全等ではなく別の病名になっているケースもありうるでしょうから、もっと多いのだろうと推測します。

 

2.多いと感じるのも無理はない

わたしが「ブロガーにはメンタル不全の人が多い」と感じるのには理由がある、と思います。

 

(1)実際に多いかもしれない

これは、統計があるわけではない(と思う)ので、事実かどうかなんとも判断できません。

 

(2)会社でにおけるメンタルヘルス対応の仕事してる

会社に入って20数年。

その間、わたしはほぼずっと人事・労務・総務の仕事を続けてきました。

その仕事の中の1つに、従業員の健康管理があります。

 

法定の定期健康診断を受診してもらう、要所見(悪玉コレステロールの値が高いからチェックする必要がある、尿糖の値が高かったから再度検査・・・)があれば再検査、受診を促す等々。

職場の環境整備、改善も重要なファクターです。暑い・寒い、湿度、照度等々。

 

これらの仕事に新たにはいってきたのが、メンタルヘルス対策です。

実質昨年から実施が義務化されたストレスチェックは新しい情報ですが、それよりずっと以前から、社会人のメンタルヘルス対策は進められてきてます。

 

そういう仕事を担当するにあたり、研修を受講したり、その手の本を読んだり。

あるいは、コンプライアンス上問題のない職場環境を作っていくということで、コンプライアンスやハラスメント(パワハラ、セクハラ、アルハラ・・・。●●ハラが増えましたね)に関する相談を受けたり、といった業務を進めていくと、メンタルヘルスに困っている人たちのことを知ることになります。

 

また、相談を受けるところまでいかずとも、

「あの課長は部下をどなってばかりいるが、部下たちは大丈夫だろうか」

といったアンテナが立ちます。

 

こういった役回りを経験すると、

もしかしてこのひとは、メンタルヘルスに困っているのではないかな

という感受性(その感覚が正常か否かは別にして)が働き、メンタルヘルス不全等の人もそうでない人も、「そうじゃないか」と感じることになり、「このブロガーさんは困っているんじゃないか」と感じる機会も増えていくという流れです。

 

こういうアンテナというかバイアスがかかると、多いと感じる、と予測されます。

 

広大なインターネットのブログという世界と、わたしが日々過ごしている仕事生活、私生活を単純に比較することはできないし、無意味かもしれません。

ブロガー100万人(根拠の無い数字です)のなかから接するブロガーの人数と、わたしの生活の中で接する人数は、絶対数としては比較できるかもしれないけど、割合となると全然比較の対象じゃない、圧倒的に前者が低い数値になるような気はします。

 

(3)わたし自身が経験者

かくいうわたし自身がそのひとりです。このことが、一番影響が大きいかもしれません。

 

わたしの場合、珍しい(と表現していいものか。あまり一般的ではない)状況でメンタルヘルス不全の病気を発症してます。なので、一見すれば大したことがないことでも「もしかしたら」というアンテナがより敏感に働く可能性があります。

 

わたしがどうだったか、というと。

まず、身体的な症状として、頭痛とめまいがひどくなりました。めまいについては、廊下を歩くために壁づたいにしないと歩けないくらいの程度です。

健康管理を担当している看護職社員に相談したところ、心療内科の受診を勧められました。

頭痛の件で過去に大学病院の頭痛外来を受診し、MRIを撮影して異状がないことを確認していたので、その社員いわく「心理的な面が関係しているかも」というので心療内科の受診です。

発症した当時、仕えていた課長(階層的に、わたしの上(係長)の上(課長補佐)の上にあたる)がその会社での名物課長の1人と言われており、非常に付き合いにくい人だった人物です。ですが、わたしにとってはその人物は周囲が恐れおののくほどの人物ではなく、適当に付き合ってました。その人物が原因ではありませんでした。

 

また、発症の2ヵ月前まで1ヵ月あたり80時間を超える残業をしてましたが、これで疲れたわけでも、ストレスがたまったわけでもありませんでした。(全くゼロだったわけじゃないけどね)

 

むしろ。

忙しかった時季が終了し、その後残業がほとんどなくなり、その頃に係長も交代したのですが。

その係長が、年上のわたしに遠慮してでしょう、仕事を回さなくなりました。なのでヒマになりました。また、その係長も、心身とも若干ひ弱な感じで、しょっちゅう課長に叱られてました。

そんな経緯から、

「遠慮せずに仕事を回してくれればいいのに、あの係長何してんだろう?」
「係長が、件の課長に叱られているが、その一部でも俺がお手伝いしとったら、まだマシだったろうに」

 

こんなことを考えることで、気持ちの中でイライラが募っていた、ということが、心療内科医のカウンセリングで明らかになります。わたし自身は、このような自分の心持ちの変化に気づいてなかったのに、です。

 

特定の誰かが強いストレッサー(ストレスを与えるモノ、人)になっていたわけでもなく、症状もひどくなかったため、「軽度ではあるけど、うつですね」「うつという診断名に抵抗があるなら、自律神経失調症と考えてもらってもいいですよ」という診断でした。

 

つまり、仕事が忙しすぎて病気した、誰かの存在が嫌で嫌でしょうがなかった、というような、一般的に考えられるパターンでの発症ではなかった。

こんな経緯での診断でしたから、わたしの中には「一般的ではない」ケースでも発症する、苦しんでいる人がいるんじゃないかと考えるわけです。

 

「ブロガーにはうつが多い」のは、こんな背景を持つわたしが勝手にそんな印象を持っているだけかもしれません。

でも、多いのか少ないのか普通なのか。それは別にどうでもいいんです。言いたかったことは別のことです。

 

というところまで書いて、そこそこの文字数になってしまいました。

「うつ」とブログの関係をしゃべるのに、わたし自身のことをちゃんと話しておかないと良くない、と思っていたのでしっかり書いたのですが、そこそこの分量になってしまい、読んでる方々にしんどい思いをさせてしまいました。

ほんとうに言いたいことは後編に続けることにします。(それがストレスになってしまうとしたら、重ねてお詫び申し上げます。)

 

 

→後編はこちらです

 

 

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