天才作詞家たちを再確認した:あれもこれも2020年のことだった

今年を振り返ると、コロナですよね。

でも、わたしにとっては、それ以外にも「1年に1回あっただけでも大きな出来事やのに、いくつもの出来事が2020年にいっぺんに起きた」とびっくりする1年でした。

そんな事柄を書き綴りたいと思います。

第1弾は、天才を再認識したアーティストたちです。

 

0.音楽に接することになった2020年

普段、歌謡曲は聴きません。

聴くとしたらクラシック音楽が好きです。

 

でも、この記事に書いたコロナ禍という事情で、ラジオを聴くようになり、そして日本の歌詞の入った音楽を聴く機会が増えました。

それで、「あー、やっぱりこのアーティストたちは天才だな」と再認識したのでした。

そんなアーティストたちです。

 

1.Mr.Children、桜井和寿

「この世の歌謡曲は、ほとんどが恋愛がネタ」

という話を聞いたことがあります。

 

初期のOverのような恋愛ものも素敵なのですが、桜井和寿の歌詞には中年のサラリーパーソンの心の真ん中にどかんとくる要素をいくつも感じる名曲がたくさんあります。

終わりなき旅、足音 〜Be Strong、タガタメ・・・。

 

その中でも、聴くたびに、カラオケで唄うたびにウルウルくるのが

Starting Over

この曲に抱く感想、感動をうまく紹介、説明できないのですが、先日見事なウェブサイトに出合えたのでご紹介します。

引用した以下のツイートの主(@mckashimanabi)のサイトに行ってみてください。

 

桜井さん45歳(のときの歌詞)、こんな世界観を描けるのはなかなか素晴らしいと思います。

 

 

2.中島みゆき

中島みゆきさんが天才なのは、ここで言わずとも多くの方々がご存知でしょう。

歌手として初めて、国語審議会の委員もつとめています。

 

ファイト!


吉田拓郎がこの曲をカバーしているのを聴いたとき「吉田拓郎が、中島みゆきのファイト!を自分なりに歌詞を作って歌っている」と思い込みました。拓郎らしい歌詞のような印象を持ちました。

が、実際には中島みゆきのファイト!をそのまま歌っていたことを後で知りました。

「こんな歌詞を書く人なんだなぁ」

と驚いて、中島みゆきは天才だ!と思った次第です。

 

有名なサビの部分だけしか知らない方はぜひ全体をお聴きいただきたいと思います。

 

 

3.さだまさし

さださんのコンサートは数回行ったことがあります。

「歌は3割、しゃべりが7割」

とよく言われますが、ほぼホントです。しゃべりが好きだし、うまい。

 

さださんの世界観といいましょうか。独特なものがあります。

「ひき潮」という曲の中に“生きるのが下手な人と 話がしたい”という歌詞に触れたとき、震えるような感覚を感じたことがあります。

 

そんなのがありながら、笑いもお好きで(確か落研にはいってましたよね)を盛り込んだ曲は少なくないです。

でも、笑わせて笑わせて、最後はしんみりさせる。

それがさださんの真骨頂かな、と思います。

「関白宣言」「関白失脚」の2曲や「雨やどり」等々。

(「もうひとつの雨やどり」という曲もありますが、こちらには笑いはありません)

 

その究極とわたしが勝手に思っているのが、「恋愛症候群 -その発病及び傾向と対策に関する一考察-」。

最後の最後まで笑わせて、最後にほろっとさせる曲は一聴の価値あり。

いや、歌詞をじんわり味わうのに何回聴いてもうれしくなる名曲ですね。

 

ちなみに、さださんの場合、作詞ではなく「作詩」と表記されるそうです。

 

 

4.阿久悠「時代おくれ」

阿久悠さんの天才ぶりは、作詞した曲が多すぎてかんたんには片付けることはできないので、1つだけにしぼります。

河島英五さんが歌った「時代おくれ」。

 

先にあげた桜井和寿と究極的に違うのは、ほんの短文で情景を描いてしまうところ。

 

時代おくれでは、

「1日2杯の酒を飲み 肴は特にこだわらず」

もう、この歌い出しだけで世界がどんと見えてきます。

 

河島英五さんといえば「酒と泪と男と女」が有名ですが、「時代おくれ」も名曲です。

 

独身の頃、飲み会の2次会で、同席した女性とその数カ月後にお付き合いすることになるのですが、「時代おくれを唄っている電磁波さんをみてて、『わたし、この人と将来一緒になるような気がする』と思った」言われたことがあります。

それは、わたしがかっこよかったのではなく、歌が素晴らしかったから、なのだろうと思います。(ちなみに、その女性とは数ヵ月で別れましたが)

 

 

おすすめの記事