残業しなければやっていけない企業なんて存在価値がないと言い切る

前回、36協定(さぶろくきょうてい)のことを書いて、その勢いがついちゃった。

ので、今回も労働についてちょいと書こうと思います。

 

前回の記事

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残業をしなければ、残業を部下に命じなければやっていけない会社なんて生き残れないよ、と言いたい。

  • 「なに、夢物語を語ってんの?」
  • 「おまえは子どもか!」
  • 「実際、おまえの労働の実態はどうなんだよ?」

そうでしょうね、夢物語かもしれません。

でもここはブログなので、言いたいことを言わせていただきます。

ビール

ワーカホリックだった(らしい)昔のわたし

夢物語を語るわたしも、昔はワーカホリックだった(らしい)のです。

「らしい」というのは、心の風邪を引いてしまって、心療内科を受診しまして。

その医者に当時のわたしの労働の実態をそのまま説明したら「そういうのをワーカホリックって言うんだよ」としかられたため、そのような表現にしました。

 

わたしの超過勤務は、居酒屋のアルバイトほどでも、電通の高橋さんほどでもないし、仕事に夢中になっていたわけでもないし、どこがワーカホリックやねん。俺くらいをワーカホリックというなら、もっと仕事のしてる連中はどうなんやねん、という思いでした。が、医者が言うのだから、そうだったのでしょう。

そんなわたしでも、いや、そんな経験をしているからこそなのか、今の思いにいたるのですよ。残業をしなければなりたたない会社なんてって。

会社の規模や形態にもよります

「そんな寝言、俺たちには通用しねえんだよ」

という経営者さんはいらっしゃると思います。

自営業だとか、起業したばかりとか、少人数の企業とか。

そんなみなさんと同列の話をするつもりはありません。

ここでは、使用者(経営者)が数人程度以上はいて、そこで使用される労働者がそこそこの数いる、そこそこの期間存続している企業を想定しています。

労働時間の上限は法律で決まっている

それが悪法であろうとザル法であろうと、労働基準法で労働時間の上限は決まってます。労働時間は長くなってはいけない法律があるのです。

だから、その範囲で会社をやっていかなければならないのです。

36協定という、残業をやらせることができる回避措置はあるけど、原則はあるわけです。

それなのに、残業をしないとやっていけない、さらには、その残業代を支払わない(サービス残業)と利益を出せない、労災保険料をちょろまかさないと給料を払えないとかいう企業は、人を働かせてる資格はないよ。

「じゃ、お前はどうなんだ」

そうですよね。そうツッコミたくなりますよね。

残業が全くないとはいえません。

でも、極力早く帰るようにしています。

管理職なので残業代はありません。

上司のスタイルが部下にも影響することはわかっていますので、わたしから率先して早く帰るようにしています。

だからといって、仕事を放り出すことはしません。

定時で仕事が終わるよう計画的にしていますし、部下にも無駄な仕事(残業)をさせないように職場を運営しています。

それで常にうまくいくわけではない実態ではあります。時には朝早く出社して打ち合わせの時間を捻出しなければならなかったり、風呂敷残業だったり。まだまだわたしのいる会社も、偉そうに言える状況にあるわけではありません。

それでも、未来工業みたいな会社を目指したいものです。

結局、言いたいことは

ブログの記事1つだけで言い切れるものではないので、今後も時々こんな記事を書くかもしれません。

今日、まずは言っておきたいわたしの夢想は「残業しなければ存続できない企業なんて、社会に存在する価値がない」という発想を訴えたい、ということです。

社会に必要とされる、あるいは社会から存在することを認めてもらえる会社とは、法律を遵守することが前提にである。その一つに労働時間がある。

この主張そのものも、単純な発想という意味で幼稚かもしれません。

でも、でもですよ。

そこで働いている人たちが、仕事をしている時間は不幸を感じ、帰宅して初めて生きていることを感じる人生なんて、申し訳なさすぎますよ。会社の経営者、管理職としては。

なんの権利があって、酷使させられるの?

上司のあなたは、なんの権利で部下にお酒の無理強いをできるの?

社会に必要とされ、その場所で仕事をする人たちが喜びを感じる毎日を送ることができて、なんてありえないだろうとほとんどの読者のみなさんが思うでしょう。

それが現実かもしれないけど、でも理想を追い求めましょうよ。

佐々木常夫さんは、奥さんがご病気され、ご自身は要職に就かれるなど、大変な環境にありながら、このような本も書かれるほどのご経験をされています。

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