東京五輪より前に、温水洗浄便座メーカーにお願いしたい1つのこと:洗浄水の水勢

外国人観光客のため、トイレメーカーが共同で、絵記号(ピクトグラム)を統一しよう、という以下のニュースはとても好ましい。

てか、必要なことだ。

 

kaden.watch.impress.co.jp

 

温泉を示す地図のマークがわかりづらいと変更する話があり、変更案の方が問題になったなどのニュースもあったが(たとえば、以下リンク参照)、わかりやすくしようという努力・行動は必要なことだ。

 

温泉マークのデザイン変更理由と批判炎上で継続となった経緯(リンク切れ)

 

話はもどって、トイレ。

「わたしがウォシュレットメーカーにお願いしたい、たった1つのこと」

というタイトルにすると、きっとより多くのアクセスがあるのかもしれないが、

 

  • お願いしたいことはたった1つではない
  • ウォシュレットはTOTOの商品名で、他のメーカーには不公平なので使いたくない(リクシルだったらシャワートイレ、パナソニックならアラウーノなのですよね)

 

ということから、上記のタイトルとなった。なんて、これまた横道の話も置いておきましょう。(ホッチキスとステープラー、エレクトーンVSドリマトーン・・・)

 




 

お願いしたいこととは、

ボタンを押したら出てくる温水の水圧を、ボタンを押す前に確認できるようにしてほしい

これだ。よし、これが言えればオッケー。はい、終わり。

って、これだけじゃわかんないですよね、多くの方が。説明します。

 

温水の水圧が事前にわかるかどうか

洗浄する温水がどれだけの勢いで出てくるか。事前にわかった方がいいですよね、もちろん。

以下の写真をご覧ください。

トイレの操作盤(LIXIL)
トイレの操作盤の例(LIXIL)

 

トイレの操作盤(TOTO)
トイレの操作盤(TOTO)

 

勘の良いかたはお気づきと思います。

上の画像と下の画像、大きな違いがあります。それは、洗浄のボタンを押す前に、「押した際に出て来る温水の水圧の強さがわかるか否か」です。

上は見たとおりです。緑のランプが強さを表示してくれてます。

一方、下のトイレ(操作盤)だと、強さがわかりません。この画像は操作盤の一部ではありますが、全体を見てもわかりません。水の強さ・勢いを調整する「+」マークと「−」マークは確認できるのですが。

 

水圧の強さが事前にわかるかどうか

事前に水圧の強さがわかるかどうか、まったく気にならない方は「なに、細かいことまでツッコミかましてんの?」とお思いでしょう。でも、気になる方は少なくないはず。

強い水圧で温水が出てきた場合、びっくりします。びっくりするだけだったらまだいいんです。人によっては、痛みさえ感じることがあるはずです。わたしがそうです。誇張ではなく、飛び上がりたくなるくらいです。

 

しかも、これもわたしの経験値での情報ですが、水圧が強い状態になっているケースが、半分以上、あるいはそこまでいかずとも3〜4割はあるかなと感じています。最強になっていることも少なくない。(5段階でいうと5の設定ということです。なぜ最強段階とわかるか、それはランプ式のものでわかる場合です。)

ひとりが使い終わったら、水圧の設定ってリセットされるものじゃないんでしょうか・・・、とも思い悩んだり、さ。

 

なので、わたしがこのトイレに遭遇したら、「おしり」のボタンを押した直後に「−」のボタンを連打して、弱まったことを確認したあとで必要に応じて徐々に強くしていく、ということをしています。「−」ボタンを押したあとに「おしり」ボタンを押すという流れで水圧をコントロールできればいいのだけれど、どうもそうなっていないらしい。「おしり」ボタンを押さないと水圧のコントロールはできないみたい。

 

それと、かなり高い確率で、前の人が使った状態が残っているのかどうかわからないけど、強い設定になっている状態が多いんですよ。

わたしは肛門の病気(痔など)は持ってません。それでも「痛い」と感じることがある。だとすると、“痔主”はもっと切実じゃないでしょうか。

 

下の画像の操作盤は、見た目はかっこいいのですが、実用ということでいうと、落第点。

しかも、このタイプの操作盤のトイレ、認識違いだったら申し訳ないけど、JRの駅に多く見かける印象があります。新幹線の駅が多い。そしてTOTOが多い。もともとTOTOのシェアが高いからなのかもしれないけど。(TOTOをディスるつもりはありません。)

鉄道の駅のトイレといったら観光客が使う機会は多いはずです。だとすれば、外国人観光客、外国人だけではなく日本にいる人にとっても、水圧が事前にわかるか否かは大事なことです。

 

ダイヤル式でもそうじゃなくてもいい

ダイヤル式だとわかりやすいのでそれが望ましい、とわたしは思います。が、ダイヤル式じゃなくてもいいです。

わたしの職場のトイレは、便座に腰掛けたときに水圧がどこに設定されているかランプが点きます。TOTOです。この機種は、「おしり」ボタンを押す前に設定が変えられるので、これは問題なしです。

外国人観光客という切り口も大事だし、特に外国人観光客は温水洗浄便座のトイレを“初めて”使う人が多いだろうと推測します。そんな方々に「あー、やっぱり日本のトイレは素敵だった」と思っていただくにも、ピクトグラムなんざ後回しにして、まずは水圧をきちんとしていただくのが先だと思うのですよ。

 

温水洗浄便座のメーカーにお勤め、あるいは関係されている方々、ぜひよろしくおねがいします。

温水洗浄便座メーカーとは無関係だけど、この記事がよくわかるという方々、はてなブックマークでもスターでも、ツイートでもFacebookでもなんでもいいです、拡散をお願いします。

わたし自身、ツイッターで各メーカーに伝えたことはあります。その意見がどう処理されているのか、反映されているのかわかりませんが、この記事もあらためて各メーカーに、できる範囲で伝えたいと思います。

 

【追記】

このブログ記事を、失礼ながら主要便座メーカー(具体的な社名は伏せます、というか正確に覚えてない)にお知らせしました。そしたら、リクシル(LIXIL)さんから、以下のようなメッセージをいただきました。

ブログ記事をお知らせしたのが1〜2日後、返信をいただいたのがその1〜2日後でした。素敵、リクシル! あざーっす!

この度は、トイレ製品へのご意見まことにありがとうございます。

内容を拝見し、担当者に確認を致しましたところ、現在販売しております当社製品につきましては、壁リモコンにも標準でシャワーの水圧強度の表示をしているとのことでございました。

頂きましたご意見は、社内で共有し、今後の参考とさせて頂きます。

今後ともLIXILをよろしくお願いいたします。

 

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