
また大谷か。
朝の情報番組。
昼のワイドショー。
夜のスポーツニュース。
どこを見ても、そこにいるのは大谷翔平。
いや、すごいのは分かる。
むしろ歴史的な選手だと思う。
でも、ここまで来ると、さすがにこう思わないか。
「ちょっと多すぎない?」
最近よく聞くようになった言葉。
“大谷ハラスメント”。
笑い話のようでいて、
実はけっこう根が深い、と思ってる。
■ なぜ、ここまで“大谷一色”になるのか
理由はシンプルだ。
テレビが弱くなったから。
視聴率が取れない。
取材にコストもかけられない。
新しい切り口も見つからない。
そんな中で、
“数字が確実に取れる存在”が現れた。
それがロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平だ。
ホームランを打てばニュースになる。
打たなくてもニュースになる。
ベンチに座っていてもニュースになる。
正直、編集する側からしたら最高の素材だ。
だから、使う。
繰り返す。
また使う。
気づけば、番組の半分が大谷になる。
これは戦略というより、“省エネ運用”に近い。
■ その裏で、消えていくもの
問題はここからだ。
何かを強く照らすと、
別の何かは暗くなる。
昔は違った。
セ・リーグなら読売ジャイアンツ。
パ・リーグなら西武ライオンズ。
毎日のように報道されていた。
嘘みたいでしょ。
巨人はまだしも、パ・リーグの人気は西武だった時代が。
スターもいた。物語もあった。強かった、憎らしいほどに。
チーム単位で“追いかける価値”があった。
でも今はどうだろう。
プロ野球のニュースは、
結果だけサラッと。
もしくは、
“ついで”。
大谷のあとに、
数十秒だけ流れる。
それで終わりだ。
■ 西武の凋落は「偶然」じゃない
西武ライオンズは、
かつての常勝軍団だ。
黄金時代を知っている人なら、
あの強さは説明不要だろう。
でも今は、どうか。
主力は流出。
話題性は低下。
観客動員も苦戦傾向と言われている。
もちろん原因は一つじゃない。
・資金力
・立地
・編成
・育成
いろんな要素が絡んでいる。
ただ、ひとつ言えるのは、
「語られなくなったチームは、弱く見える」
ということだ。
メディアに出ない。
話題にならない。
結果、興味も持たれない。
これは静かなダメージになる。
■ メディアは“楽”を選んだのか
ここで少し意地悪な言い方をする。
今の大谷報道、
正直ラクだ。
現地映像がある。
数字もある。
ストーリーも勝手についてくる。
一方で、
国内チームを深く取材するには手間がかかる。
選手に話を聞く。
背景を掘る。
積み重ねる。
時間もコストも必要だ。
どちらを選ぶか。
答えは、今のテレビを見れば分かる。
もちろん、社会の問題、政治の堕落、丁寧に取材している局もある。
ゼロじゃない。
でも、全体としては明らかに偏っている。
ジャーナリズムより、効率なのかなあ。
■ そして、西武は渋谷から消えた
たまたまなんですかね、西武渋谷店の閉店発表。
広告



